2023年に入りまだ今年は台風が1個も発生しておりませんが、今年の台風の発生傾向はどのようになるのか・・・今年の台風の傾向も含め調べてみました!

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昨年(2022年)の台風の傾向は?

昨年は4月8日に台風1号(マラカス)が発生しましたが、この台風は近年では珍しく小笠原諸島へ接近した後東海上に抜けるルートを取りました。

出典:ウエザーニュース

2022年の台風の特徴としてラニーニャ現象が影響したことにより日本の近くで発生し複雑な進路を取った台風が多い年でした。

代表的なものとして台風11号、台風14号、台風15号が記憶に新しいですが、中でも台風14号は最大中心気圧は910hPa、最大風速は55m/sとかなり大きな勢力に発達。

日本国内でも始めて沖縄を除く地域に台風による特別警報(暴風・高潮・波浪)が発表されたほどでした。

その後の確定値では940hPaで上陸し、過去の台風でも5番目の強さで上陸した台風となりました。

また、同じ月に発生した台風15号は室戸岬沖付近というかなり近い場所で発生した台風にも関わらず、雨がすごい台風となり断水が続くなど激甚災害に指定された程の爪痕を残した台風となりました。

2022年の台風は全部で25個、日本の南海上で発生後、急速に発達しながら北上し、関東地方に直撃、もしくは東北地方へ上陸するなど北日本への進路が目立った年でした。

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例年台風発生傾向

過去の傾向を見てみると2018年、2019年は1月に台風1号が発生しており、遅くても2月には台風1号が発生していますが、昨年は4月になり始めて台風が発生しています。

この傾向から今年は早くても4月迄には台風1号が発生する可能性がありそうです。

台風の総発生数については2018年、2019年は29個発生していますが、2020年以降平均24個ほどと、総発生数に関しては減少傾向にあります。

しかし、海水温の上昇に伴い日本近海での発生と急発達及び強い勢力のまますぐに日本へ接近、上陸するという傾向は今年も変わらないと思われます。

気象庁からも2月10日にラニーニャ現象が夏に向けては収束に向かい、平常状態、もしくはエルニーニョ現象の発生確率が50%になるとの予想が発表されています。

エルニーニョ現象が発生すると夏に太平洋高気圧が北へ張り出しにくい状況となり、台風の進路にも影響が出てくると考えられ、海水温も上がる傾向になります。

また、近年は風だけでなく雨も強い台風が多くなってきている為、水害の発生も増加し、関東、東北、北海道地方などこれまで台風があまり来なかった地域に直撃する傾向があります。

今後の台風への備えとしては熱帯低気圧が確認されたらすぐに台風への準備に備えることが一番重要と考えられます。

直近の台風状況について

JTWC(米アメリカ海軍)の熱帯低気圧情報を確認してみても発達しそうな台風のたまごも見られず、雲の固まりも見られません。

引用:JTWC(米軍合同台風警報センター)

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台風1号まとめ

JTWCの衛星画像やWindy、ECMWF(ヨーロッパ)の情報を確認し総合的に見ても、直近2週間ほどは台風が発生する可能性は低いと思われます。

※日本付近の海水温も22度前後と低いので、近海での発生及び発生後の北上時の勢力の発達に関しても可能性は低いと考えられます。

また、台風1号が仮に昨年同様4月に発生した場合、北上はしてくると思われますが、本土への上陸の可能性は低いと考えられます。

まだまだ新型コロナウイルスの影響もあり大変な時期ですが、台風などの自然災害にも十分備えを行っておきたいところです。

また、台風発生の最新情報がありましたら逐一情報をお伝えいたします。

台風に備えて確認しておきたいサイト

Windy

Windyはチェコにある気象情報会社で、ECMWF(ヨーロッパ)やJTWC(米軍)の情報をリアルタイムに世界中に配信しています。

また気象測定データの多さも随一で、海水温の情報なども細かく見れます。

●Windyのサイトはコチラ(新しいウィンドウで開きます。)

JTWC(米軍合同台風警戒センター)

JTWCは合同台風警報センター(ごうどうたいふうけいほうセンター、JTWC; Joint Typhoon Warning Center)は、アメリカ海軍とアメリカ空軍がハワイ州真珠湾海軍基地の海軍太平洋気象海洋センターに共同で設置した機関です。

気象庁の予報より正確で早いとの話も聞きますが、精度に関してはどちらが良いという事は無く、気象庁は日本国民の為に、JTWCは自国の兵士を守る為に発表しているので、両方を見て判断材料にするのがベストな使い方です。

JTWC<米軍合同台風警報センター>のサイトはコチラ(新しいウィンドウで開きます。)

●JTWC<米軍合同台風警報センター>のサイトの見方はコチラ

ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)

ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)は、1975年に設立された世界気象機関と同じ国際機関でイギリスに本部があります。

JTWCとの一番の違いは、JTWCが5日間予報に対し、ECMWFは10日間予報という点で、世界一の数値予報精度といわれています。

ECMWFアジア台風情報(ヨーロッパ中期予報センター)の見方や精度!

気象庁

言わずと知れた日本の気象の中枢です。

日本に台風が接近してきた場合は予想進路含め、こちらの情報に切り替える使い方が最善です。

気象庁(台風情報)のサイトはコチラ(新しいウィンドウで開きます。)

世界の台風情報

こちらは公式なサイトではありませんが、以下の台風進路予想を重ねてみることができます。

・HONG KONG(HKO)・・・香港天文台
・USA(JTWC・・・ 米軍合同台風警報センター
・JAPAN(JMA)・・・気象庁
・BEIJING(NMC)・・・国家気象中枢
(国連各加盟国・地域における中核的な気象機関)

・TAIWAN(CWB)・・・台湾中央気象局
・KOREA(KMA)・・・大韓民国気象庁
・PHILI(PAGASA)・・・フィリピン大気地球物理天文局

台風が発生したばかりの時点では国や機関によってばらつきが結構ありますので、それぞれの予想進路を確認し判断材料にすると良いと思います。

TYPHOON2000のサイトはコチラ(新しいウィンドウで開きます。)

台風の名前の意味、つけ方は

台風の名前は今までアメリカ合衆国が人の名前を付けていましたが、日本含む14カ国で作る各国の政府間組織である台風委員会が2000年から北西太平洋または南シナ海で発生した台風にはアジア名を付けるという事を決めました。

全部で140個ある台風の名前ですが日本からは10個が登録されています。

その名前は「こいぬ・かじき・こと・こぐま・コンパス・とかげ・やまねこ・てんびん・やぎ・うさぎ・くじら」です。

皆さんもうお分かりでしょうが、これらは全て星座の名前から付けられています。

星座の名前を付けた理由としては人名や地名、企業名でない事から害を及ぼさない事と、空という天気とイメージがつながりやすいことから選ばれています。

ちなみに今回の台風1号が発生した場合の名前は133番目の「サンヴー」がつきます。

この名前でマカオの言葉での珊瑚(さんご)という意味になります。

台風に備える防災知識

台風は地震や火山の噴火と違い予想ができますので、事前に準備をする事が出来る災害です。

しかし、台風に備えるといっても何をすれば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

ここで台風に備えるべく10個の防災ポイントをお伝えします!

非常用持ち出しグッズ

まず最低限必要になるのが非常用食料、水、薬関係、懐中電灯にラジオです。

赤ちゃんや子供がいるご家庭ではおむつやおしりふき、粉ミルクや離乳食などが追加で必要になります。

ある程度大きくなったお子さんであれば非常用品を詰めたキッズ用の防災セットも販売されていますので、それらを活用するのも手です。

避難場所・避難経路の確認を

備えも大事ですが、日ごろから災害が起きたときにどこに避難するのか、また、どのような経路で避難するかも含め、常日頃から意識して散歩をしたりするといいでしょう。

お子さんがいるお家では、一緒に散歩をすることで子供だけになってしまった場合でも、いざという時に役に立つのではないかと思います。

地域の防災マップも活用し、水を避けた避難ルートを決めておくことも大事です。

また、自治体が発行しているハザードマップを確認し、避難ルートの検討にも役立てましょう。

飛来しそうなものは早めに固定、移動する

台風は遠くにいるときから風が強くなってきますし、陸地に近づくにつれスピードも上がってきますので、早め早めの準備、対策が必要です。

風が強くなて来てから屋根に上るなどもっての外です。

飛来物が飛んでくる可能性もありますので、窓ガラスにはガムテープを貼り、万が一飛来物でガラスが割れても飛散しないような工夫(例えば簡単な部分で言えばカーテンを閉めるなど)が必要です。

雨戸がある家は風が強くなる前に雨戸を閉めるなどの対策もしておきましょう。

また、自分の家の外に出してあるものが飛んで、他の家に被害をもたらしてしまう可能性もありますので、風が強くなる前に飛びそうなものは家の中に移動するかしっかり固定し飛ばないように備えましょう。

浸水に対する対策

台風は風だけではなく雨も強いことが多いですが、雨が多くなると低い土地への浸水が発生します。

浸水に備えて有効なのが土嚢(どのう)ですが、土嚢は自治体によっては配布しているところもあるので、事前にお住いの自治体へ問い合わせて確認しておきましょう。

一見関係なさそうな気もしますが、側溝や排水溝が詰まっていると大雨が降った際に水があふれ冠水する原因になります。

冠水するといざとなった時に避難が困難になるだけでなく、道路と側溝の見分けがつかなくなり足がはまって流されたりケガをしたりする原因にもなります。

普段から側溝や排水溝の清掃をしっかりして水はけを良くしておきましょう。

この他にも水にぬれると電気で感電したりする可能性があるのでコンセントを抜いたり、家財類を2階へ移動したりすることも大事です。

ろうそくや発電機の準備

風で電線が切れる事も多々あり、現代生活は電気がないと生活できないくらいになっています。

まずは家の中が暗いと何もできないので、ろうそくやポータブルライトなど準備し、明かりを確保しましょう。(ライターなどの火をつける道具の準備も忘れずに)

ただ、ろうそく使用時の火災の発生も報告されていますので、火の取り扱いには十分に注意をしましょう。

この他にも電気が止まればオール電化の家では調理をすることやお湯を沸かすこともできない為、カセットコンロなどを用意するのも有効です。(スペア用のボンベも用意しておきましょう。)

この他にも燃料で動く発電機などを用意するのも非常に有効な対策になります。

ただし、家の中で使用したことによる一酸化中毒などの事故も発生していますので、換気には特に注意して使用しましょう。

スマホやモバイルバッテリーの充電

情報を入手するのに非常に大事なスマホやラジオですが、充電が切れてたら全く役に立ちません。

充電できるものは台風接近の前に全て満充電にし、停電に備えましょう!

水の確保

台風の大雨の影響でがけ崩れや山崩れが発生し、断水になる可能性があります。

人間食糧は無くても当分は生きる事ができますが、水がなくてはすぐに生きていけなくなります。

また、飲み水だけではなくトイレを流す水なども必要になってきますので、事前に浴槽いっぱいに生活用水用として水をためておくなどの対策も取っておきましょう。

外出はしない

台風の日に田んぼを見に行くと言って用水路に落ちたり、突風に飛ばされ命を落とす方が毎年発生しています。

台風接近中や通過後も警報・注意報が解除されるまでは家の外に出ないようにしましょう。

ネットが整備されている現代ではネットワークカメラなどを使用する事も有効な対策になります。

台風が過ぎてからも山や崖は水分を大量に含んで緩くなっている為、時間差で崩れてくることがあります。

山肌からの湧き水や地鳴りなど、普段と違う様子が見られたときはすぐにその場から離れ安全な場所に避難するようにしましょう。

交通機関の乱れ

会社や外出先で台風の最接近に重なってしまうと電車や飛行機が止まったりして帰宅できない状況が発生してしまいます。

学生さんなどはこうなると親御さんに迎えに来てもらわないといけない事になったりしますが、河川の増水や飛来物での事故などに遭う確率も高くなるので、事前に近くの親戚のお家などに帰る事が出来る方は事前にお願いするなど前もっての対策も取っておきましょう。

自分の心構えをしておきましょう

人は思ってもいないことに急に遭遇するとパニックを起こしてしまい正常な判断ができなくなってしまいます。

日ごろから避難訓練などをするのもいざとなった時にパニックにならないよう事前に想定して体が反応できるようにする為に行っています。

最悪の事態を想定し、最悪の事態になってもパニックにならないように常日頃から心がけを行いましょう。

台風ライブカメラ

台風接近に伴い現地がどうなっているのか確認しておいて損はありません。

今現地がどのような状況なのか確認しておきましょう。

沖縄(那覇空港他)

鹿児島(Ocean Hotel Iwato)

長崎(長崎空港)

高知(高知 桂浜)

大阪(大阪・梅田)

名古屋(県営名古屋空港)

東京(お台場・レインボーブリッジ)

青森県(青森空港)

 

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