ここ数年、台風情報をネットで見る方が多くなってきており、中でもアメリカ・ハワイの米軍合同台風警報センター(JTWC)の情報を参考にする方が多くなってきています。

 

気象庁の予報より正確で早いとの話も聞きますが、精度に関してはどちらが良いという事は無く、気象庁は日本国民の為に、JTWCは自国の兵士を守る為に発表しているので、両方を見て判断材料にするのがベストな使い方でしょう!

 

JTWCについて

jtwc

 

JTWCは以下のような組織です。(wiki pediaより引用)

合同台風警報センター(ごうどうたいふうけいほうセンター、JTWC; Joint Typhoon Warning Center)は、アメリカ海軍とアメリカ空軍がハワイ州真珠湾海軍基地の海軍太平洋気象海洋センターに共同で設置した機関である。

 

アメリカ国防総省と合衆国およびミクロネシア地域住民の利益に供する為、北西太平洋地域、南太平洋地域、インド洋地域で発生する台風および熱帯低気圧について監視し、警報を発する任務を負う。

アメリカ国防総省に所属するすべての部署に情報を提供し、世界各国と連携して船舶および航空機の安全な航行を保障するために活動している。

それではJTWCのサイトにアクセスしてみましょう!

Joint Typhoon Warning Center (JTWC)

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現在発生している台風の予想進路を見るには、まずCurrent North west Pacific~と言う部分(青矢印)を探します。

 

※Current Central~はアメリカ東海岸側の台風(ハリケーン)情報なので気にしないで下さい。

 

次に「Typhoon ○○W」と書いてある箇所(黄色矢印部分)を探します。

(今回の情報は台風13号なので13Wとなっています。)

 

その場所を見つけたら、次に「TC Warning Graphic」(赤矢印)をクリックします。

 

すると5日間の予想進路図が表示されますが、ここでは必要最低限の情報に関してのみ解説します。


 

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①台風情報:ここに台風名や強さ、現在地などの情報が表示されます。

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※単位は日本と違うので、最後に解説します。

 

【TYPHOON 11W (NANGKA) WARNING#46】

台風11号(アジア名:ナンカー) 発生後46回目の発表

 

【141800z POSIT : NEAR 25.5N 136.5E】

14日18時現在、北緯25度5分、東経136度5分の位置にいます。

 

【MOVING 300 DEGREES TRUE AT 13 KNOTS】

北西方向へ、13ノットの速さで進んでいます。

※MOVING横の数字(300)ですが、見方は以下の様になります。

0または360が北、90が東、180が南、270が西

 

【MAXIMUM SIGNIFICANT WAVE HEIGHT: 38 FEET】

波の高さは最大38フィートです。

 

【14/18Z, WINDS 090 KTS, GUSTS TO 110 KTS】

14日18時, 最大風速90ノット, 最大瞬間風速110ノット。

 

【15/06Z, WINDS 100 KTS, GUSTS TO 125 KTS】

5日6時, 最大風速100ノット, 最大瞬間風速125ノット。

【19/18Z, WINDS 020 KTS, GUSTS TO 030 KTS】

19日18時, 最大風速20ノット, 最大瞬間風速30ノット。

 

と読みます。

 


 

②5日間先の風の強さの予想と予想円

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【14/18Z】【15/06Z】などの数字がありますが、日付と時間を表しています。

【14/18Z】の場合、14日18時という意味で、時間は24時間表記になります。

 

ここで重要な事があります。

表示されている時間はアメリカ時間であり、日本時間ではない為時差の9時間をプラスして読むことになります。

 

【14/18Z】の場合、14日27時となりますので、15日午前3時と読み替えます。


次に予想進路図記号の見方ですが、進行方向の一番先端の羽が生えたような黒丸(●)の位置になります。

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今回の予想図では【14/18Z】の位置になります。

 

続いてピンク色の●は予想される進路上の台風の中心を表しています。

 

図の中に赤い点線で描かれている部分がありますが、これは風速18m/s以上の風が吹くと予想される範囲を表しています。

 

JTWCでは風速18m/s以上が暴風域とされています。

 

ちなみにJTWCでは日本と違い中心気圧を重視しておらず、より実被害に関連する風の強さの方を重視しています。

温度や風速の単位について

 

先ほど台風の温度を華氏360℃と表現しましたが、日本では摂氏で表現されますので戸惑いますよね。

 

華氏360℃→摂氏182.22℃

となりますが、単位変換サイトを使うとより便利です。


次に風の強さを表しているノット(KNOTS、knot、KTS、KT)ですが、この単位が世界標準単位になっています。

 

1ノット→0.51444m/s(秒速)

1ノット→1.852km/h(時速)

 

となります。

 

今回の台風は13ノットなので、約24km/hで進んでいる事になります。


次にフィート(feet)ですが、

1フィート→0.3048m(メートル)
38フィート = 11.5824m(メートル)

 

となり、今回の場合約11.5mの波がたっている事になります。


次に「WINDS 090KTS 」「GUSTS TO 110KTS」ですが、これも先ほどのノット計算と同じで、

 

【WINDS 090KTS 】

最大風速115ノット→59.16111m/s

 

【GUSTS TO 110KTS】

最大瞬間風速140ノット→72.02222m/s

 

と巨大台風だということが分かります。

 

その他の情報

 

続いて、①の枠の下に書いてある「SASEBO」「IWAKUNI」等の文字は米軍に関する場所の名前なので、気にしないでください。

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そしてその下に台風の目の記号の凡例が書いてありますのでご説明いたします。

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【LESS THAN 34 KNOTS】

風速34ノット未満で台風ではないレベル(熱帯低気圧)

 

【34-63 KNOTS】

風速34ノット~63ノットで台風未満レベル

 

【MORE THAN 63 KNOTS】

風速63ノット以上の台風レベル

 

となっています。

 

詳細なクラス分けは以下の表をご覧ください。

kokusaikikaku

 

ちなみに、日本とアメリカでの最大風速に違いがあるのは、平均風速種類の採用の違いにあります。

 

日本が10分平均を採用しているのに対し、JTWCでは1分平均を採用している為、JTWCのほうが値が大きくなる傾向にあります。

 

気象庁とJTWCの両方の情報を基に、幅広いイメージで災害に備える事が重要かもしれません。

 

さらにECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)では世界一の数値予報精度と言われる数値予報で10日先の予想図も発表していますので、こちらも併せてチェックしておくと良いと思います!

ECMWFアジア台風情報(ヨーロッパ中期予報センター)の見方や精度!