JTWC(アメリカ米軍)、気象庁、ECMWF(ヨーロッパ)の台風14号(ナンマドル)に関する最新情報をお伝えします。
台風14号(2022)のヨーロッパ・米軍・気象庁の要点 (-09月16日更新情報-)
Windy(ウィンディー)
Windy(ウィンディー)の台風14号の予想では9月18日には鹿児島県へ接近、もしくは上陸する予想が出ています。
その後進路を東へ変え、19日0時頃には大阪・関西地方、20日17時ごろには東京・関東地方へ進む予想が出ています。
Weather Underground
Weather Underground社の予想では9月18日15時にはカテゴリー3の強さで鹿児島県のすぐ南の海上に進み、その後鹿児島県へ上陸後、進路を東寄りに変え19日15時には大分県付近、20日15時には新潟県付近へ進む予想が出ています。
その後9月21日15時には東北地方を通過し、日本の東側に抜け温帯低気圧に変わる予想が出ています。
ECMWF(ヨーロッパ)・GFS(NOAA)
ECMWFの台風14号予想では9月14日頃に台風13号は、勢力を維持したまま北上続け、18日6時ごろには九州南部、鹿児島県へ接近、もしくは上陸する予想が出ています。
その後進路を東へ変え、19日0時頃には大阪・関西地方、20日17時ごろには東京・関東地方へ進む予想が出ています。
GFSの予想でも9月18日6時頃に九州南部へ接近上陸し、進路を東にとり関東地方へ進む予想が出ています。
JTWC(米軍)
米軍アメリカ海軍(JTWC)の予想によると18日15時には鹿児島県へ接近、上陸し19日15時には大分県付近へ進み、20日15時には新潟県、21日15時には日本の東海上に抜ける予想が出ています。
JMA(気象庁)
気象庁の台風予想では大型で非常に強い台風14号は現在日本の南海上に位置し、北西へ15km/h(8kt)のスピードで進んでおり、中心気圧は945hPa中心付近の最大風速は60m/s(120kt)となっております。
尚、18日15時には勢力を強めながら鹿児島県付近に進み、中心気圧は940hPaで中心付近の最大風速が65m/s(130kt)と予想されています。
各国の進路予想
各国の台風14号最新予想では各国とも進路はほぼ同じで鹿児島県近辺を通過後、進路を東へ変え西日本を縦断し日本の東海上に抜ける予想が出ています。
台風14号(2022)日本近海の海水温
台風発生海域の海水温は30℃前後と高く台風発生すると言われている26~27℃を超えている為、いつ発生、発達してもおかしくない状況です。
あとは気流などの条件が揃えば台風が発生すると考えられますので注意が必要です。
また、発生すると急激に発達する可能性がありますのでさらに注意が必要です。
※詳しくは下記記事内情報をご確認ください。
台風14号(2022)Windy(ウィンディー)予想
Windy(ウィンディー)の台風14号の予想では9月18日には鹿児島県へ接近、もしくは上陸する予想が出ています。
その後進路を東へ変え、19日0時頃には大阪・関西地方、20日17時ごろには東京・関東地方へ進む予想が出ています。
【2022年9月18日6時予想図】
【2022年9月20日17時予想図】
ちなみにWindyはチェコにある気象情報会社で、ECMWF(ヨーロッパ)やJTWC(米軍)の情報をリアルタイムに世界中に配信しています。
台風14号(2022)Weather Underground予想図
Weather Underground社の予想では9月18日15時にはカテゴリー3の強さで鹿児島県のすぐ南の海上に進み、その後鹿児島県へ上陸後、進路を東寄りに変え19日15時には大分県付近、20日15時には新潟県付近へ進む予想が出ています。
その後9月21日15時には東北地方を通過し、日本の東側に抜け温帯低気圧に変わる予想が出ています。
台風14号(2022)ECMWF(ヨーロッパ)・GFS(NOAA)予想情報
ECMWF(画像上)の台風14号予想では9月14日頃に台風13号は、勢力を維持したまま北上続け、18日6時ごろには九州南部、鹿児島県へ接近、もしくは上陸する予想が出ています。
その後進路を東へ変え、19日0時頃には大阪・関西地方、20日17時ごろには東京・関東地方へ進む予想が出ています。
GFS(画像下)の予想でも9月18日6時頃に九州南部へ接近上陸し、進路を東にとり関東地方へ進む予想が出ています。
【2022年9月18日6時予想図】
台風14号(2022)JTWC(米軍合同台風警戒センター)の熱帯低気圧情報
ここでJTWC(米軍合同台風警戒センター)の熱帯低気圧情報の見方を含めながら確認していきます。
まずTSとはトロピカルストーム、つまり熱帯低気圧の事で、TYはタイフーン、これが台風を表しています。(画像内にある赤矢印がこれにあたります。)
ここにはありませんが、水色の丸印は熱帯低気圧にはなりきらないものの、温帯低気圧よりは発達していることを表しています。
この他に黄色、橙色、赤色の丸印で「HIGH」「MEDIUM」「LOW」がありますが、これに関しては以下の様に区分されています。
台風14号(2022)JTWC(米軍合同台風警戒センター)情報
台風が発生すると以下のように詳しい進路予想が掲載されます。
まず日本の気象庁の台風進路予想を見る事が多い私たちにとって、赤色点線で表示されているラインが予報円だと思いがちですが、JTWC(米軍合同台風警戒センター)の予想図は違います。
赤点線は何を表しているかというと、風速34ノット(17m/s)以下の強風が吹くと見られるエリアになり、米軍船舶回避エリアを表しています。
つまり予想の振れ幅を表示していない=進路をはっきりと表しているというなんとも男らしい台風予想進路図になっています。
次に一番外側の明るい赤色の実線のエリアですが、これは風速34ノット(17m/s)以上の強風が吹く可能性がある範囲を表しています。
次に外から2番目の濃い茶色の実線のエリアは風速50ノット(25m/s)以上、一番内側のピンク色の実線エリアは風速64ノット(32m/s)以上の暴風エリアを表しています。
さて、ここでお気づきの方もいらっしゃると思いますが、日本で一番といっても良いほど重要視されている中心気圧表示がないと思いませんか?
これはJTWCの情報はあくまで軍事用の気象情報であり、強さがどうのというより船にとって重要な風や波に関する情報をシンプルに分かりやすく表示しています。
JTWCの予想によると18日15時には鹿児島県へ接近、上陸し19日15時には大分県付近へ進み、20日15時には新潟県、21日15時には日本の東海上に抜ける予想が出ています。
注意)時刻表記が協定世界時(文中表記はZ)となっているので、日本時間に直す際は+9時間して下さい。
台風14号(2022)気象庁予想進路図
気象庁の台風予想では大型で非常に強い台風14号は現在日本の南海上に位置し、北西へ15km/h(8kt)のスピードで進んでおり、中心気圧は945hPa中心付近の最大風速は60m/s(120kt)となっております。
尚、18日15時には勢力を強めながら鹿児島県付近に進み、中心気圧は940hPaで中心付近の最大風速が65m/s(130kt)と予想されています。
引用:気象庁
台風14号(2022)各国機関台風進路予想図
各国の台風14号最新予想では各国とも進路はほぼ同じで鹿児島県近辺を通過後、進路を東へ変え西日本を縦断し日本の東海上に抜ける予想が出ています。
各国気象機関略称
・HONG KONG(HKO)・・・香港天文台 ・USA(JTWC)・・・ 米軍合同台風警報センター ・JAPAN(JMA)・・・気象庁 ・BEIJING(NMC)・・・国家気象中枢 (国連各加盟国・地域における中核的な気象機関) ・TAIWAN(CWB)・・・台湾中央気象局 ・KOREA(KMA)・・・大韓民国気象庁 ・PHILI(PAGASA)・・・フィリピン大気地球物理天文局 |
台風14号(2022)の名前の意味、つけ方は
台風の名前は今までアメリカ合衆国が人の名前を付けていましたが、日本含む14カ国で作る各国の政府間組織である台風委員会が2000年から北西太平洋または南シナ海で発生した台風にはアジア名を付けるという事を決めました。
全部で140個ある台風の名前ですが、わが国日本からは10個が登録されています。
その名前は「こいぬ・かじき・こと・こぐま・コンパス・とかげ・やまねこ・てんびん・やぎ・うさぎ・くじら」です。
皆さんもうお分かりでしょうが、これらは全て星座の名前から付けられています。
星座の名前を付けた理由としては人名や地名、企業名でない事から害を及ぼさない事と、空という天気とイメージがつながりやすいことから選ばれています。
ちなみに今回の台風14号の名前「ナンマドル」は121番目の名前でミクロネシアの有名な遺跡から付けられています。
台風に備える防災知識
台風は地震や火山の噴火と違い予想ができますので、事前に準備をする事が出来る災害です。
しかし、台風に備えるといっても何をすれば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
ここで台風に備えるべく10個の防災ポイントをお伝えします!
非常用持ち出しグッズ
まず最低限必要になるのが非常用食料、水、薬関係、懐中電灯にラジオです。
赤ちゃんや子供がいるご家庭ではおむつやおしりふき、粉ミルクや離乳食などが追加で必要になります。
ある程度大きくなったお子さんであれば非常用品を詰めたキッズ用の防災セットも販売されていますので、それらを活用するのも手です。
避難場所・避難経路の確認を
備えも大事ですが、日ごろから災害が起きたときにどこに避難するのか、また、どのような経路で避難するかも含め、常日頃から意識して散歩をしたりするといいでしょう。
お子さんがいるお家では、一緒に散歩をすることで子供だけになってしまった場合でも、いざという時に役に立つのではないかと思います。
地域の防災マップも活用し、水を避けた避難ルートを決めておくことも大事です。
また、自治体が発行しているハザードマップを確認し、避難ルートの検討にも役立てましょう。
飛来しそうなものは早めに固定、移動する
台風は遠くにいるときから風が強くなってきますし、陸地に近づくにつれスピードも上がってきますので、早め早めの準備、対策が必要です。
風が強くなて来てから屋根に上るなどもっての外です。
飛来物が飛んでくる可能性もありますので、窓ガラスにはガムテープを貼り、万が一飛来物でガラスが割れても飛散しないような工夫(例えば簡単な部分で言えばカーテンを閉めるなど)が必要です。
雨戸がある家は風が強くなる前に雨戸を閉めるなどの対策もしておきましょう。
また、自分の家の外に出してあるものが飛んで、他の家に被害をもたらしてしまう可能性もありますので、風が強くなる前に飛びそうなものは家の中に移動するかしっかり固定し飛ばないように備えましょう。
浸水に対する対策
台風は風だけではなく雨も強いことが多いですが、雨が多くなると低い土地への浸水が発生します。
浸水に備えて有効なのが土嚢(どのう)ですが、土嚢は自治体によっては配布しているところもあるので、事前にお住いの自治体へ問い合わせて確認しておきましょう。
一見関係なさそうな気もしますが、側溝や排水溝が詰まっていると大雨が降った際に水があふれ冠水する原因になります。
冠水するといざとなった時に避難が困難になるだけでなく、道路と側溝の見分けがつかなくなり足がはまって流されたりケガをしたりする原因にもなります。
普段から側溝や排水溝の清掃をしっかりして水はけを良くしておきましょう。
この他にも水にぬれると電気で感電したりする可能性があるのでコンセントを抜いたり、家財類を2階へ移動したりすることも大事です。
ろうそくや発電機の準備
風で電線が切れる事も多々あり、現代生活は電気がないと生活できないくらいになっています。
まずは家の中が暗いと何もできないので、ろうそくやポータブルライトなど準備し、明かりを確保しましょう。(ライターなどの火をつける道具の準備も忘れずに)
ただ、ろうそく使用時の火災の発生も報告されていますので、火の取り扱いには十分に注意をしましょう。
この他にも電気が止まればオール電化の家では調理をすることやお湯を沸かすこともできない為、カセットコンロなどを用意するのも有効です。(スペア用のボンベも用意しておきましょう。)
この他にも燃料で動く発電機などを用意するのも非常に有効な対策になります。
ただし、家の中で使用したことによる一酸化中毒などの事故も発生していますので、換気には特に注意して使用しましょう。
スマホやモバイルバッテリーの充電
情報を入手するのに非常に大事なスマホやラジオですが、充電が切れてたら全く役に立ちません。
充電できるものは台風接近の前に全て満充電にし、停電に備えましょう!
水の確保
台風の大雨の影響でがけ崩れや山崩れが発生し、断水になる可能性があります。
人間食糧は無くても当分は生きる事ができますが、水がなくてはすぐに生きていけなくなります。
また、飲み水だけではなくトイレを流す水なども必要になってきますので、事前に浴槽いっぱいに生活用水用として水をためておくなどの対策も取っておきましょう。
外出はしない
台風の日に田んぼを見に行くと言って用水路に落ちたり、突風に飛ばされ命を落とす方が毎年発生しています。
台風接近中や通過後も警報・注意報が解除されるまでは家の外に出ないようにしましょう。
ネットが整備されている現代ではネットワークカメラなどを使用する事も有効な対策になります。
台風が過ぎてからも山や崖は水分を大量に含んで緩くなっている為、時間差で崩れてくることがあります。
山肌からの湧き水や地鳴りなど、普段と違う様子が見られたときはすぐにその場から離れ安全な場所に避難するようにしましょう。
交通機関の乱れ
会社や外出先で台風の最接近に重なってしまうと電車や飛行機が止まったりして帰宅できない状況が発生してしまいます。
学生さんなどはこうなると親御さんに迎えに来てもらわないといけない事になったりしますが、河川の増水や飛来物での事故などに遭う確率も高くなるので、事前に近くの親戚のお家などに帰る事が出来る方は事前にお願いするなど前もっての対策も取っておきましょう。
自分の心構えをしておきましょう
人は思ってもいないことに急に遭遇するとパニックを起こしてしまい正常な判断ができなくなってしまいます。
日ごろから避難訓練などをするのもいざとなった時にパニックにならないよう事前に想定して体が反応できるようにする為に行っています。
最悪の事態を想定し、最悪の事態になってもパニックにならないように常日頃から心がけを行いましょう。
台風14号(2022)ライブカメラ
台風接近に伴い現地がどうなっているのか確認しておいて損はありません。
今現地がどのような状況なのか確認しておきましょう。
沖縄(那覇空港他)
鹿児島(Ocean Hotel Iwato)
長崎(長崎空港)
高知(高知 桂浜)
大阪(大阪・梅田)
名古屋(県営名古屋空港)
東京(お台場・レインボーブリッジ)
青森県(青森空港)
台風14号(2022)その他ツイッターでの情報
ウエザーニューズ
台風14号のツイートはありません。
JTWC(合同台風警報センター)とはどんな機関?
合同台風警報センター(ごうどうたいふうけいほうセンター、JTWC; Joint Typhoon Warning Center)は、アメリカ海軍とアメリカ空軍がハワイ州真珠湾海軍基地の海軍太平洋気象海洋センターに共同で設置した機関です。
ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)とはどんな機関?
ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)は、1975年に設立された世界気象機関と同じ国際機関でイギリスに本部があります。
JTWCとの一番の違いは、JTWCが5日間予報に対し、ECMWFは10日間予報という点で、世界一の数値予報精度といわれています。
●ECMWFアジア台風情報(ヨーロッパ中期予報センター)の見方や精度!