子供の頃、両側の耳下線がしっかりと張れ「おたふく」のお面のようになる、いわゆる「おたふく風邪」にかかった方も多いのではないでしょうか?
このおたふく風邪、正式名称は「流行性耳下腺炎」(りゅうこうせいじかせいえん)と言い、子供の頃にかかるよりも大人になってかかると重症化しやすいそうですが、どのような症状になるのか調べてみました。
おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の基礎知識
1.感染経路
唾やくしゃみなどの飛沫感染や皮膚や物体表面を介しての接触感染。
2.潜伏期間
約15~20日で、冬から春の時期に多くなります。
3.大人の症状の特徴
38~39度の高熱が3~5日ほど続き、唾液腺のはれもひどくなることが多く、何かを食べたり飲んだりするだけでも痛む。
唾液腺の腫れがあまりにもひどい場合は喉を塞いでしまい窒息することもあるそうなので、注意が必要です。
小児より重症化しやすいのは、子供にくらべて免疫力が強いからだそうです。
4.合併症
合併症になると入院する必要があるが、合併症として、無菌性髄膜炎・脳炎・ムンプス難聴・耳下線炎・睾丸炎・卵巣炎があげられます。
成人男性がかかると不妊になる?!
よく大人の男性がかかると不妊の原因になると言われるが、本当なのでしょうか?
合併症の睾丸炎がそのうわさの原因になっていると思いますが、この睾丸炎は15歳以上の大人の男性の約30%は併発するそうです。
症状は、睾丸が炎症を起こし痛みと腫れを伴い発熱し、炎症が起きてしまった睾丸はその後部分的に小さくなりますが、精子は作られているそうです。
まれに左右両方の睾丸が大きなダメージを負うと「無精子症」となり不妊症の原因になることがあるとの事。
しかし、多くは精巣の片側だけの炎症なので、おたふく風邪になると不妊症になるというわけではないそうです。
成人女性でも不妊になる可能性がある
大人の女性がかかってしまった場合、約7%の人が卵巣炎を併発するそうで、こちらも男性と同じで大抵は片方だけで起こります。
女性の場合もおたふく風邪によって不妊になる事はまれだそうですが、妊婦・妊娠中の方は注意してください。
その理由は、おたふく風邪は赤ちゃんの奇形につながらないと言われていますが、妊娠初期におたふく風邪にかかると流産の危険性が高まるそうです。
大人が感染する可能性が高いのは、おたふく風邪にかかった子供を看病している時なので、免疫のない大人は感染しないようにマスクの着用・手洗い・うがいを徹底しましょう。
また、自分がおたふく風邪にかかって免疫があるかわからない場合は、病院で調べることが出来ます。
病院での血液検査になりますが、実費検査の為医療機関によってことなる可能性もあるので確認して下さい。
大人になってからかかると危ない病気はいくつもありますが、このおたふく風邪は自分だけでなく、まだ生まれてこない赤ちゃんにまで影響がありますので、十分に気を付けて下さい。