昨今猛威を振るい、いつ日本に上陸してもおかしくないエボラ出血熱、エボラウイルスについて書きたいと思います。
西アフリカで流行し、アメリカやスペインなど各地に患者が増えているエボラ出血熱ですが、国連でも警戒レベルを引き上げ、各国がウイルスが侵入しないように、二次感染しないようにと様々な封じ込め作に取り組んでいます。
エボラ出血熱は死亡率が50%~90%にも上り、有効な治療薬もないとして恐れられている病気なので、エボラ出血熱について、知っておきたい基礎知識をまとめました。
今までに発表されている感染国は?感染状況は?
今年の10月までで、8,000人を超える人が発症し、4000人以上がエボラ出血熱で亡くなっています。
現在も感染が拡大していること、西アフリカでは正確な把握ができないことなどから、実際の人数はもう少し多いかもしれません。
リベリア、シエラレオネ。ギニアといった西アフリカを中心に流行。
アフリカに旅行していた人や、現地で治療にあたっていたスタッフが感染することで、アメリカ、スペイン、ドイツにも広がっています。
中国にも保菌者が30名ほど発見されたというニュースもありますが、情報が錯綜して真偽の程は不明で、グローバル化も進んでいる分、全世界に広まるスピードが増えています。
エボラ出血熱の原因菌や初期症状についてわかりやすく解説
エボラ出血熱の原因となる菌は、その名の通りエボラウイルス。
細長い形のウイルスで、体内に数個入っただけで感染するという高い感染力が特徴で、コウモリなどが媒介となって広がるようです。
今のところ空気感染はなく、体液などの接触感染が主で、潜伏期間が最大3週間ほどあり、初期症状はインフルエンザに似ています。
その後重症化すると、嘔吐や下痢などを伴い、末期症状になると消化器官などから内出血、外出血を繰り返し、多臓器不全によって死に至る恐ろしい病なのです…。
【動画】「エボラ出血熱」をアニメーション解説 Ebola virus
そして回復したとしても、重度の障害が残ることもあります。
治療薬がある?富士フィルムが作ったアビガン錠の効果は?
有効な治療はなく、治癒した人の血清などによる効果があるのでは?というくらいで、感染を防ぐしか有効な手立てはありませんでした。
しかし、我らが日本の富士フィルムのグループ会社、富士化学工業が開発したインフルエンザ用の薬、「アビガン錠(ファビピラビル)」が効果があるとして、ギニアで臨床実験が始まっています。
この薬は冬場に猛威をふるうノロウイルスにも効果が期待できるのだとかで、まだ未承認の薬ではありますが、この効果で治癒したという報告もあるのです!
日本の会社が世界を救うかもしれません!
喜ばしいニュースではありますが、アジアにも感染拡大のおそれがあるのも事実なので、国内にも感染が進まないよう、政府は最優先で取り組んで欲しいですよね。
今後も最新情報に注意していきたいです。
エボラウイルスにはアルコール消毒が有効って本当?マスク予防についてもチェックして下さい!
まとめ
・エボラ出血熱は死亡率が50%~90%で、治癒しても障害が残る事がある
・体内に数個入っただけで感染するという高い感染力が特徴で、コウモリなどが媒介
・空気感染はなく、体液などの接触感染が主で、潜伏期間が最大3週間
・初期症状はインフルエンザに似ている
・富士化学工業が開発したインフルエンザ用の薬、「アビガン錠(ファビピラビル)」が効果があると言われている
・「アビガン錠(ファビピラビル)」はノロウイルスにも効果が期待できる