毎年12月下旬~3月上旬にかけて流行るインフルエンザの有効な対策として、インフルエンザワクチンがあるが、これを接種すれば絶対にインフルエンザにかからないというものではありませんが、重症化を防ぐという意味では有効です。
しかし、このインフルエンザワクチン製造過程で鶏卵を使用する為、ワクチン液にはごく微量の卵成分が含まれるそう。
卵アレルギーがある人は、接種出来ないのでは・・と考えてしまいますが、実際どうなのでしょうか?
アレルギーがあっても摂取できる!
医師はそろって接種可能と答えており、理由として海外のワクチンでの報告では100%全身性のアレルギー反応(蕁麻疹・喘鳴など)が出ないとは言えないが、日本のワクチンでは更に卵成分の含有量は少なくなっており、より安全だと考えられているとの事。
また、卵アレルギーがある場合は、最初に皮膚で反応を調べたり、量を減らして接種し大丈夫ならば追加接種をした方が良いか・・と、よく聞かれるそうですが医師曰く、以前は皮膚検査や分割してワクチンを接種していましたが、最新の報告ではこれらの皮膚検査の有用性はないと報告されているそうです。
食べ物アレルギーの診断は難しい
卵アレルギーなど食物アレルギーは、血液検査や皮膚テストだけでは正しく診断することは難しいそうで、実際に食物を摂取しアレルギー症状が出るか観察し、原因食品かを判断する検査、いわゆる「食物経口負荷試験」が最も信頼性の高い検査だそうです。
だだし、原因食物と疑われる食品を食べるので、ショック症状や重篤なアレルギー症状を起こす危険性がありますので、自分達だけで行わず医師の監督下で慎重に行うことが望ましい。
明らかにアレルギー症状を起こすと判断される食品(数か月以内に食べてアレルギー症状が出た)は、この検査をする必要はないとの事。
アレルギー検査の料金はどのくらい?
では、気になる検査の料金はどれくらいなのでしょうか。
病院によって日帰り検査か入院検査なのか分れますが、食物経口負荷試験の費用は保険診療内で行え、乳児医療書を持っている場合は食事の負担のみだでできるそうです。
また、市町村により入院の補助が出る場合もあるそうなので、各自治体窓口に確認して下さい。
ここでは入院(1泊2日)検査をしている「国立病院機構相模原病院小児科」の例を書いてみたいと思います。
費用は、3割負担の場合1泊2日で3万円前後。
保険診療内でまかなわれますが、入院中の食事代・個室の差額ベット代は別途必要になります。
乳幼児医療受給書を持っている人は、1泊2日入院で宿泊の場合食事代780円、外泊の場合は食事代260円。
検査(入院費用)の値段は高いが、これからの生活を安心して過ごせると思うと安い物ではないでしょうか??
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